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オリーブオイル

オリーブオイル


樹齢2400年のオリーブの木

北アフリカの東部、チュニジアの地中海に面した地域では年間を通して気候が温暖で、広くオリーブが栽培され、スペイン、イタリア、ギリシャに次ぐオリーブオイルの生産高を誇っている。

チュニジアのオリーブ栽培の歴史は非常に古く、フェニキア人がオリーブの栽培をもたらしたと言われている。紀元前814年に古代カルタゴを建国したエリッサ王女が暗殺者の手から逃れ、故国フェニキアを脱出した際にさまざまな財宝とともに農業のノウハウを持ち出した。そのひとつにオリーブ栽培があり、高温で乾燥した土地に適したオリーブ栽培がチュニジアの地に根付き、オイルの抽出法とともに全土に広まった。キャップボンの半島には、カルタゴの治世中に植えられたチュニジアで最も古い樹齢2,400年のオリーブの木がある。

チュニジアの代表的なオリーブの品種はシェムラリ種、シェトゥイ種で、ポリフェノールを多く含んでいることから辛味が強いのが特徴で、フルーティーで良質なエキストラバージンオリーブオイルが生産されている。また、希少な原生種オレアオレアスター種のオリーブが採取され、ごく少量オレアスターオイルが生産されている。

当社では、数年前からこだわりのオリーブオイルを生産している生産者を訪問し交流を深め、異なった地域のそれぞれ特徴ある有機オリーブオイルを調達している。スペイン、イタリアなどとは異なった風味のチュニジア産オリーブオイルを是非一度ご賞味ください。

調達先オリーブオイル生産者

ガルグリ Huile Gargouri (地中海沿岸地域南部スファックス)

ガルグリ農園は19世紀から先祖代々栽培されてきたオリーブ農園で、現在の経営者は4代目。400ヘクタールの敷地に3万本のシェムラリ種のオリーブが栽培され、年間200トンのエキストラバージンオリーブオイルを自社の搾油所で搾っている。栽培から搾油まで、全ての過程がチュニジアでオーガニック認証を受けている。日本で初めての販売である。シェムラリ種でありながら、フルーティーですっきりとした味わいのオイルである。

Huile Gargouri HP

セジェメス Domaine de Segermès (首都チュニス南のザグーアン)

300ヘクタールのオリーブ農園で15000本のシェムラリ種、シェトウィ種のオリーブを栽培し、採取したその日のうちに敷地内の工場で厳しい温度管理のもと搾油される。敷地内で円形の小さなキリスト教会や伝統的なオリーブの搾油石などビザンチンローマ時代の遺跡が発見されるなど、由緒ある土地柄である。通常のオイルの他、レモン、クレメンタインなどのフルーツやフェンネルなどハーブを一緒に絞った天然フレーバーのオリーブオイルも生産しており、料理やお菓子の味付けなどに欧米にファンが多い。チュニジアでは、伝統的に農園で働く女性の賃金は男性より安いのが常だが、セジェメス農園ではオーナーの方針で男女同額の賃金が支払われている。

Domaine de Segermès HP

A&S A & S (北部マーテル)

Afet とSelimaという二人の若い姉妹がそれぞれの名前の頭文字をとって2017年にA&S社を起業。先祖から受け継いだ土地にシェトウィ種のオリーブの木を植え、搾油所では、イタリアから輸入した装置を使って地元の女性たちが丁寧に低温で搾油している。A&Sのオイルは、穀物栽培が盛んで野生の花、ハーブ、フルーツなども多く栽培されている土地柄の影響で、ミントのフレーバーがあると評され、シェトウィ種らしいすっきりとした切れ味の良いオイルとして人気がある。世界中のコンテストで受賞歴多数。

A&S HP

カルタゴボタニカル Carthage Botanical

北西部のアトラス山脈の山間部で、地元の女性たちによって採取されたオレアオレアスターという野生のオリーブから搾ったオイルで、女性たちの収入源となっている。ポリフェノールとビタミンEが豊富な希少なオイルで、生食がお勧め。はちみつと混ぜて食べても良い。毎年秋に収穫・搾油される。

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